超大型化、高剛性、大幅な工期短縮、コスト縮減、環境配慮など全てを実現するスーパーボックスカルバート。
従来現場で打設されていた大型鉄筋コンクリート構造物を、工場で分割製造し現場で組み立てるスーパーボックスカルバート。最大幅13mまでの超大型断面の構築が可能です。頂版(ヘッドスラブ)と側壁(サイドウォール)部材にPC鋼材を配置し、PRC構造にしたことにより耐久性の向上を可能としました。工期が短くて済み、景観を損なわず環境にも優しい工法です。
スーパーボックスカルバートのPRC(Prestressed Reinforced Concrete)構造は許容範囲のひび割れ条件を満足するようにプレストレスカと鉄筋で補強されたコンクリート構造です。RC構造とPC構造の中間領域の構造であり、両者の特徴を兼ね備えた合理的な構造です。
●RC構造は、部材の引張応力を主に鉄筋によって負担し、圧縮応力を主にコンクリートによって負担する構造です。一般にひび割れが発生する事を前提とした設計が行われています。
●PC構造はコンクリート部材にプレストレス力による圧縮応力を作用させ、発生応力を主にコンクリートによって負担する構造です。一般にひび割れが発生しない事を前提とした設計が行われています。
特長
1.超大型断面構築が可能
ヘッドスラブとサイドウォールから構築される分割方式である為、幅13mまでの超大型断面の構築が可能です。
2.剛性の高い構造体
ヘッドスラブ、サイドウォール両部材共に、アンボン ド PC による PRC 構造とし、上下連結もPC 緊張による剛性の高い構造体を形成します。
3.高い安全性
従来の現場打ち工法等に比べ、足場での高所作業が少なく、安全、安心に施工できます。
4.大幅な省人化
工場製品のため、足場工、鉄筋工および型枠工等の熟練工の作業員数が大幅に低減できます。
5.コスト縮減
プ各部材にPCを導入し、部材の軽量化が可能になり、 コストが抑えられます。
6.大幅な工期短縮
ヘッドスラブ、サイドウォールをプレキャスト化した事により、作業性を向上させ、工期を大幅に短縮する事ができます。
7.品質の向上、確保
主部材が工場製品のため、据付調整のみの管理となり、品質および出来形の向上が図れます。